会社の設立申請をするためにまずはその会社のダイレクター(Director)を選出する必要があります。
一般的なプライベートリミテッドカンパニーであれば、ダイレクターは最低2名必要です。
もちろん、日本人もダイレクターになることができます。ただし、インドに在住していない(具体的にはインドの納税番号であるPANを持っていない)人間がダイレクターになるためには、身分証明として日本で戸籍抄本などを取得し、翻訳して日本の公証人役場で公文書化し、場合によってはインド大使館で証明を受ける必要があります。
こういった話しを聞くと面倒くさいと思い、インドで知り合ったインド人にダイレクターを任せてしまうパターンがありますが、ダイレクターとは経営権を持っていますので、後々もっと面倒なことになるのがほとんどです。
ダイレクター登録の手続きをすると、DINとDSCというものが発行されます。簡単に言うとダイレクター番号とダイレクターの電子証明書です。インドは電子申請が発達しており、オンラインで会社の様々な申請を行う際にダイレクター本人かどうかを認証するために電子証明書のDSCを使います。